古代中国史

　范蠡は、同じく、勾践の家臣、文種に手紙を書き、「狡兎死して走狗烹られ」を説くと、更に、「越王の容貌は　長頸烏喙（首が長くて口がくちばしのようにとがっている）…

Harry

『正義』と『平和』

　呉の滅亡を招いた、傾国の美女である、西施は、出身地の苧蘿村に「施」の姓の家族が、東西二つの村に住んでいて、彼女は、西側の村に住んでいたため、西村の施との由来…

Harry

『正義』と『平和』

　越王勾践は、范蠡及び、文種の補佐を受け、着々と越の国力を増大させ、呉王房への復讐の機会を伺っていた。　伍子胥、孫武がいなくなり、夫差は、中原進出にばかりに目…

Harry

『正義』と『平和』

　紀元前485年、呉王夫差は、水軍を率い、斉を攻撃した。　当時の斉は、魯に亡命していた、悼公の殺害の直後であったが、斉軍は、呉軍を撃退した。　晋の宰相、趙鞅は…

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『正義』と『平和』

　伍子胥が、闔閭に夫差を太子にするように進言したのは、夫差の兄弟である、公子子山との後継者争いを防ぐためであった。　夫差は、闔閭が、「勾践が、父を殺したことを…

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『正義』と『平和』

　秦の哀公は、「楚は無道だが、このような忠臣がいるのであれば、滅ぼすべきでない」と、申包胥の様子に心を打たれ、援軍の要請に応じ、戦車を五百台投入して、楚に向か…

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『正義』と『平和』

　沈尹戌は、楚軍が敗れたことを知り、兵を救うため、まず、夫概と戦い、勝利を治めた。　しかし、楚軍は、呉軍に囲まれて、負傷したため、沈尹戌は、勝つ見込みがないと…

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『正義』と『平和』

　紀元前512年、孫武は、呉王闔閭に将軍に任じられ、楚国の衛星国、鍾吾国及び、徐国を攻略した。　闔閭は、勝利に乗じて、楚国に進攻しようとしたが、孫武は、「楚は…

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『正義』と『平和』

　孫武は、斉国の大夫で、後に太公望の子孫の姜氏に代わって、斉公となる、嬀姓の田氏の出身と言われるが、定かではない。　孫武は、若年から、兵書に親しみ、黄帝、四帝…

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『正義』と『平和』

　村の子供同士の喧嘩が、親同士の喧嘩に発展して、呉の村の親が負けて、家を焼かれた。　呉の村を統治している、郡主は、警備兵を出して、楚の村を攻め立てた。　この報…

Harry

『正義』と『平和』

　伍奢は、荘王に仕えた、伍挙の息子である。　前述の通り、伍挙は、荘王の鳴かず飛ばずの時代に、最初に諫言をした、名臣である。　平王は、荘王以来の名族、伍挙の息子…

Harry

『正義』と『平和』

　呉が、舒鳩を楚から離反させようとしたが、舒鳩の君主は、離反の事実はないと、康王に弁明した。　康王は、舒鳩を攻撃しようとしたが、蔿子馮の諫めで、攻撃を止めた。…

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『正義』と『平和』

　紀元前588年には、楚の捕虜となっていた、晋の大夫の智罃を、捕虜交換によって、晋へと返すことになった。　この時、共王は、智罃に対して、幾度かの質問をしたが、…

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『正義』と『平和』

　余祭の死後、余昧が、呉王となった。　紀元前527年、余祭は、死の間際に、季札に王位を継承させようとしたが、季札は、王位に就くことを拒んだ。　諸樊、余祭、余昧…

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『正義』と『平和』

　王子趙車が鄻に入って反乱を起こしたが、陰不佞がこれを撃破した。　紀元前504年には、周の儋翩が、王子朝の残党を率いて、鄭人の協力を得て、成周で反乱を起こした…

Harry

『正義』と『平和』

　紀元前561年、霊王は、斉に王后を出すよう求めた。　紀元前552年、晋の欒盈が、成周を通過した際、成周の西郊で、略奪に遭った。　欒盈が、周の行人に訴えると、…

Harry

『正義』と『平和』

金関丈夫の『考古と古代――発掘から推理する』（法政大学出版局）を読んでの気付き。この本は、考古学・人類学・民族学を専攻し、発掘調査も行う金関が、様々な媒体に発表した、おもに考古学に関する論考をまとめたものである。その中の一章「髑髏盃」で、インド洋アンダマン島のオンギ族や、台湾の高砂族、ヒマラヤ地方などに、人の骨を加工して様々な道具を作る「人骨文化」があるとして、次のような具体例を挙げている。また、人の大腿骨や脛骨で、笛をつくって、祭りのときに演奏したりする。（中略）この、人骨で笛をつくる風習は、しかし、この地方だけではなく、近東からアフリカにまでひろがっていて、例えば古代エジプト人は、人間の脛骨で笛をつくり、これを、その骨の名をとって、シビと呼んだ。これは今の脛骨の学名であるラテン語のチビアと同語であり、またそ...骨と音楽と呪術

徳丸無明

徳丸無明のブログ

　韓厥は、韓氏の出身で、その祖は、晋の文侯の弟、桓叔の庶子、韓万である。　韓原の地に封じられたため、韓氏を称したが、元は、周王室と同じく、姫姓であった。　韓氏…

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『正義』と『平和』

　紀元前593年、士会は、荀林父の後を受けて、晋の正卿・中軍の将に就任する。　その際、士会の手腕を恐れて、盗賊が、皆、秦に逃亡したと言われる。　同年冬に、周の…

Harry

『正義』と『平和』

　邲の戦いは、前述の通り、荀林父、士会の反対に関わらず、先縠が、独断で兵を動かした。　楚の荘王と令尹、即ち、宰相の孫叔敖は、鄭を降した後に晋軍と戦うことに意義…

Harry

『正義』と『平和』

　鄭の襄公は、殷の微子啓が、周に降伏した際の故事に倣って、諸肌を脱いで、両手を縛り、羊を引く礼によって、荘王を迎えた。　楚の群臣達は、鄭を滅ぼすことを勧めたが…

Harry

『正義』と『平和』

　周の使者の王孫満は、荘王の問いに怯む事なく言った。　問題は、鼎の軽重ではなく、徳の有無である。　周の国力は、衰えたとはいえ、鼎が、未だに、周室の許に有るとい…

Harry

『正義』と『平和』

　穆王は、即位すると、太子時代の邸宅、財宝と愛妾等を潘崇に与えて、太師に任命して、更に、近衛軍の長官も兼務させた。　穆王は、周辺諸国を次々と滅ぼし、容赦ない略…

Harry

『正義』と『平和』

　紀元前前639年、鄭が、滑を征伐しために、周の襄王は、游孫伯及び、伯犕を遣わして、滑の地を献上するよう請うたが、鄭は二人を捕えた。　襄王は、憤り、鄭を征伐し…

Harry

『正義』と『平和』

　その結果、子玉は、激怒し、晋軍を攻撃する。この攻撃に対し、晋の家臣達は、このまま、楚軍と戦うことを進言したが、文公は、圧倒的優勢な立場でありながら、軍を三舎…

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『正義』と『平和』

　紀元前635年、周の襄王が、叔帯の乱を避けて、鄭に亡命して、諸侯に支援を求めたが、権威の低下した、周王室を敢えて、助けようとする、諸侯はいなかった。 　狐偃…

Harry

『正義』と『平和』

　宋の国民は、大いに怒り、成王の無礼を正すため、襄公は、楚に挑戦することになった。　楚軍は、首都の郢を発し、襄公は、決戦の地に宋国内の泓水の畔を選んだ。　楚軍…

Harry

『正義』と『平和』

　重耳は、斉にて、妻を持ったため、斉を離れようとは、思わなくなっていた。　これに対し、狐偃・趙衰達は、重耳を連れて、斉を出ることを計画する。　「この計画を斉姜…

Harry

『正義』と『平和』

　周の襄王が使節を遣って恵公に封建領主の継承を命じる詔勅、襲封の勅命を授けた時に、郤芮は、呂甥と共に恵公の礼を助けたが、恭敬の心に欠け、恵公も礼に欠けていた。…

Harry

『正義』と『平和』

　紀元前651年、献公は、大夫の荀息に息子の奚斉の後見役を任せ、死去した。　同年10月、大夫の里克は、叛乱を起こし、奚斉は、殺害された。　荀息が、献公を埋葬し…

Harry

『正義』と『平和』

　前述の通り、晋の分家、曲沃の第三代当主、姫称は、紀元前679年、翼の本宗家を滅ぼし、晋を再統一し、武公の諱を送られる。　武公の死後に、武公の晋の再統一戦にて…

Harry

『正義』と『平和』

日本で「百獣の王」といえばライオンだが中国では虎であり中国版の御書では「鬼に金棒」が「虎に翼」と訳されアニメの「タイガーマスク」の絵と同じである。

智太郎

見えない障害と闘いながら

　　当時、江南の地の楚の成王は、徳を有し、恵みを施し、諸侯と旧交を結び、人を派遣して、周王に朝貢した。　そのため、周王に、「南方を鎮定せよ」との言葉を賜り、以…

Harry

『正義』と『平和』

　更に、管仲は、五戸を一つの単位として、各々の間で、監視の義務を負わせ、不正に対し、厳罰を下した。　その結果、斉国は、高い規律及び、多くの税収を生んだ。　管仲…

Harry

『正義』と『平和』

　管仲は、公子糾の帰国を急がせると同時に、競争相手である、公氏小白を待ち伏せして、暗殺しようとした。　管仲は、藪から毒を塗った、矢を射て、車上の小白の腹に命中…

Harry

『正義』と『平和』

　評価：85／訳注：金谷治／ジャンル：歴史／出版：1963年（原本は、中国の紀元前と考えられる） 　『孫子』は、中国に伝わる、戦争に関する、様々な事象を理論化…

Harry

『正義』と『平和』

　連称及び、管至父の二人は、憤り、釐公の寵愛した、公孫無知を奉じて、反乱を起こそうと考えた。　同年12月、公孫無知達、叛乱軍は、斉の宮中に押し入ると、宮中の人…

Harry

『正義』と『平和』

　紀元前706年5月、北戎が、斉に侵攻した。6　月、鄭の荘公は、太子の忽を斉に派遣し、斉を救援させて、北戎を撃破した。　斉の釐公は、鄭に感謝し、太子忽に娘を娶…

Harry

『正義』と『平和』

★都合により、しばらくの間（１0日～２週間程度）記事の更新をお休みします。☆☆☆前回の「著名人の自宅を探訪～代田・代沢散策（４）：服部克久/河口慧海/萩原朔太郎/円乗院」では、世田谷区の代田を散策しながら、服部克久の自宅や文士・著名人の旧宅跡を探訪しました。今回は、代田を散策しながら、中島みゆき、なべおさみなど芸能人・著名人の自宅を探訪します。（※）他の芸能人・著名人関係の記事については、「芸能人・著名人...

カツQ

「東京散歩」と「踏ん張り投資」

今回は、「失われた三田用水遺構と戦艦大和と目黒新富士～三田用水跡散策（６）」での散策場所近くにある史跡を通じて、隠れキリシタンについて考察してみます。また、本記事は「三田用水跡暗渠散策シリーズ」の番外編となりますが、番外編としては本記事の他に以下の2つの記事とシリーズがあります。①「日本最大のイスラム寺院・東京ジャーミイを訪問」②『「芸能人・著名人の自宅」と「湧水」を探訪～代々木八幡・初台・西原・大...

カツQ

「東京散歩」と「踏ん張り投資」

　紀元前731年、荘公贖が、死去すると、息子の禄甫が、斉君となった。斉の釐公である。　紀元前720年12月、釐公は、鄭の荘公と斉の石門地にて、盟約を結んだ。　…

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『正義』と『平和』

　紀元前677年の釐王の死後に、息子の姫閬が、周王に即位した。第十七代、恵王である。　恵王は、田地で、野獣を飼育する等、国人の不満を引き起こしたため、翌年の秋…

Harry

『正義』と『平和』

　周の桓王は、荘伯を援助したため、鄂侯は、随に出奔した。　荘伯は、周の王室が、自分の味方になったため、晋の当主となって、父の桓叔の悲願を実現できると期待した。…

Harry

『正義』と『平和』

　周の第十四代王、東周の第二代王、桓王の死後、息子の姫佗が、荘王として、即位した。　紀元前694年、周公黒肩が、荘王を殺害し、荘王の弟である、姫克を王に擁立し…

Harry

『正義』と『平和』

　紀元前前707年、桓王は、蔡、衛、陳と連合すると、鄭を攻撃した。繻葛の戦いである。　しかし、周王の連合軍は、鄭に撃退され、周王室の力の衰えを露呈する形になっ…

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『正義』と『平和』

　太公望は、渭水の畔で、文王と会見し、仕官を受け入れると、馬車に同乗して、周の都に帰ることになった。　その時、太公望は、文王に対し、「車に乗るのは、我だけだ。…

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『正義』と『平和』

　文王の異母弟、虢仲に与えられた、制の地が、東虢、虢叔に与えられた、雍の地が、西虢と呼ばれるようになった。　西虢の公は、周王朝の分家として、周の朝廷で、要職を…

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『正義』と『平和』

　宣王は、その賢愚の評価が、分かれるが、結果から言えば、父の厲王、息子の幽王と同様、周王朝の滅亡を早めた、暴君・暗君と言わざるをえない。　文化面においては、宣…

Harry

『正義』と『平和』

　紀元前886年、孝王が、在位五年で、死去すると、諸侯は、孝王の甥、懿王の息子である、姫燮を第九代王に擁立した。　夷王二年、蜀人及び、呂人が、来朝して、瓊玉を…

Harry

『正義』と『平和』

　紀元前922年に、穆王が、死去すると、その息子の共王が、第六代、周王の座に就いた。　共王が、涇水の畔を遊行した時に、密の康公が、共王に従った。　康公は、土地…

Harry

『正義』と『平和』